動物病院の開業準備・開業後の経営
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動物病院開業の準備

開業準備作業の流れ

開業準備作業の流れ

準備作業の内容

開業の目標設定

開業の基本構成を策定し目標を設定します。
@ 開業の目標をできるだけ具体的且つ詳細に設定します。
A 開業成功のスケジュールを具体化します。

開業を成功させるためには目標設定が必須です。先生自身の開業に対する夢、希望を明確にし、その夢、希望をどう実現するか、そして、それを実現するためにどのような事業内容にするか中味を決めていきます。
そして、その目標達成のスケジュールを書面にし、日時を入れてスケジュール表にしてください。
・目標設定の具体例は→こちら

★この目標設定で開業準備と開業後の病院運営の質が決まります★

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場所選定、資金計画の立案

開業場所を慎重に選定し、資金計画も十分に立案しましょう。
開業物件は多くの情報を集めましょう。
@ 開業場所の選定は、開業成功のための最重要作業ですから、最大の力を投入します。
A 資金計画を立案し、資金調達の具体的な見通しを立てます。
B 開業物件(貸店舗、テナント、売地等)の選定をします。

「開業の成功は場所で決まる」と断言します。この場所選定には特に力を入れてください。
場所選定にはプロ(開業コンサルタント、専門業者)の力を借りるのが賢いやり方です。
開業の目標設定ができたら、その目標を達成できる開業場所を慎重に検定し選定します。合理的かつ効率よく探しましょう。通常、テナント開業の場合、開業までに6ヶ月前後かかりますし、戸建て開業は1年前後かかります。時間が十分に取れないのですから、情報収集に工夫をしましょう。 資金計画は、この時点では概略的なものでいいと思います。予算組的な内容でいいと思います。
開業物件の情報は、プロ(開業コンサルタント、不動産業等)にたのみ効率的に動きましょう。
●参考資料があります。請求は、末尾へ。

★場所選定と資金計画で開業準備と開業後に成功の差が出ます★

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診療圏調査(市場調査)

診療圏調査は、準備作業の中で特に重要な作業です。 一般の企業が行う市場調査に該るものです。その流れは
@ 開業物件の現地チェック、不動産契約条件のチェック
A 診療圏調査の実施、報告書のチェック
B 開業場所(物件)の決定

開業が成功するためには、「良い開業場所」選ぶことが必須条件です。開業した諸先輩のすべてが口を揃えてそういいます。はたしてその場所が開業に適するかどうかの判断(これが診療圏調査です)は綿密に行います。この調査には、専門家の手を借りるべきです。開業の失敗は許されないのですから、多少お金がかかっても精密な調査をすべきです。

★診療圏調査をしない開業は「かなり危険」だと断言します★

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事業計画書の作成及び資金調達

事業計画書の作成は、開業を成功させるための基礎資料です。
@ 事業内容の詳細な検討をし、それに伴う資金付けを考えます。
A 5年間以上の事業計画のシュミレーションを行います。
B 具体的に資金調達の内容を検討し、実施します。
C 資金の借入れに絶対必要な資料です。
D 各種のリスク対策(店舗保険、所得補償保険、等の検討)

新規事業は、人、物、お金を用意し、それを使って目標達成をするものです。特にお金は、事業遂行にとり重要です。先生が病院、クリニックの経営者として出発するのですから、その事業をお金の面で把握しなければなりません。「どれぐらいお金を用意し」、「それをどう使うか」、そして、「使ったお金をどのように回収するか」、それを各種の数字(必要金額)で整理し、理解しなければなりません。この事業計画書を作らなければ、計画的な事業遂行は不可能です。つまり、開業の成功は見込めません。したがって事業計画は必ず作ってください。

★事業計画の立案および検討は、資金の無駄を省き、計画的な経営を実現します★

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動物病院の平面レイアウト(基本平面プラン)の立案

クリニックの平面レイアウト(平面略図)を考えます。
@ レイアウトの立案はできれば専門家を交えて行います。
A レイアウトの各種チェック(移動、設備配置、広さ等)を行います。
B うまいレイアウトは建築・内装工事の無駄を押さえます。

動物病院のレイアウト設定は、次の点で大切です。まず、診療作業の快適さをレイアウトが決めます。次に、飼い主さんが快適な診療を受けるのにもレイアウトが重要になります。そして、建築または内装資金を無駄なく有効に使うためにも良いレイアウト立案が大事です。
一度レイアウトを決め、建築内装工事を行うとレイアウトの簡単な変更はできません。したがって、慎重なレイアウト立案が必要になります。ここでも専門家(建築士、開業コンサルタント、業者等)の手を借りるのが合理的な方法です。
・今後は院内の警備・防犯(セキュリティー)の問題も重要になります。→詳細はこちら

★レイアウト作成は、プロの知識と各種ノウハウを利用するのが巧い方法です★

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動物病院の建築又は内装の実施

病院の平面レイアウトが決まったら、建築(戸建の場合)又は内装(テナントの場合)の 実施に入ります。いくつかのポイントがあるので、そのポイントを押さえましょう。
@ 建築の場合は、設計と施工(工事)を分けるのが、メリットが多いでしょう。
A 内装の場合は、内装設計と施工(工事)を分ける方法と一社で行う方法があります。
B建築や内装の施行(工事)は、数社から工事費用の見積をとって、その内容により一社に選定します。

動物病院の建築では、設計の優劣がポイントになります。従って、動物病院設計の実績が多く且つその内容が良い設計事務所を選定するのが重要です。それにより、病院建物の質が決まります。内装のみの場合は、建築と同様に設計と施工(工事)を分け、設計事務所と施工業者を入れて内装を行う方法があります。この方法が、無難な方法ですが、内装の予算や時間に制約がある場合は、一社で両方を行わせる方法もあります。この場合は、その会社の実績と質を慎重に検討します。

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動物病院の設備又は機器の選定

病院の設計が始まったら、院内の設備及び医療機器の選定そして購入を始めます。その場合もいくつかのポイントがあるので、そのポイントを押さえましょう。
@ 設備の場合は、その有効性、効率性、そして、メンテナンス性を検討するべきです。
A 医療機器は、その有効性、信頼性、使いやすさ、そして費用対効果性を検討します。

動物病院の設備は、日々の診療にとってベースになる道具です。従って、先生の経験を基礎に各種の専門家(建築士、コンサルタント、動物看護士)の意見を聞きながら選定する必要があります。それにより、無駄が無く且つ効果的な設備が出来上がります。医療機器も同じですが、価格の問題があるので、機器の業者さん、先輩、同僚などの話(情報)を十分に聞きながら価格を判断します。

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医療機器の選定の手順

1.基本構想の確認

どのような診療サービスを目指すのか、可能な診療スペースの面積は、予算はどれぐらいか等、基本構想を基礎に置きながら、必要な医療機器を選定することになります。ここで注意することは、資金には十分な余裕をもてるように医療機器への投資は、当初必要最低限に抑えるということです。収益性やその医療機器の必要性を十分に検討して慎重に選定します。

2.医療機器購入リストの作成

医療機器購入リストを作成することにより、医療機器購入の優先順位を明確にして、無理無駄のない購入を防ぐことができます。特に、借入による資金調達金額が足りなくてリースを組む場合は、できるだけその調達金額を抑える必要があります。

3.事業計画書とのバランス調整

購入リストを作成したら、事業計画書の金額を精査して資金オーバーがないかどうか、調整していきます。医療機器を購入したために、広告宣伝費用が減額になったり、その他の費用が犠牲になったりしないように全体の事業計画のバランスに注意します。

4.レイアウトとの調整

医療機器の選定は、レイアウト(病院平面計画)と密接な関係があります。特に、医療機器のなかでも入院ゲージや無影灯、レントゲンは早めに決定する必要です。

5.見積もり、価格交渉、発注

購入リストに沿って業者から、それぞれ見積もりをとり、価格交渉を行います。この場合にできるだけまとめて同一の業者から購入すれば、全体の価格が安くなり、アフターフォローもしっかり受けられます。業者については、色々な情報収集をして、選別に慎重を期しましょう。

6.納品、支払い、オリエンテーション

発注した医療機器の納品期日や納品状況を確認します。納品が開業に間に合わなかったり、逆に早すぎて内装工事の邪魔になったりしないように注意すべきです。 開業前に、ドクターやスタッフが医療機器に対するオリエンテーションを受けることも必要です。

7.医療機器業者のチェックリスト(重要)

(1) その業者の経営基盤がしっかりしているか
(2) 動物病院の医療機器を幅広く扱っているか
(3) 院長の立場に立って医療機器を勧めてくれるか
(4) 開業支援経験が多く、広く適切なアドバイスができるスタッフがそろっているか
(5) 金融機関、リース会社との提携があり、資金調達に協力的か
(6) 導入後のアフターフォローがしっかりしているか

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開業前の集客対策そして広告PR計画の立案

集客のための広告宣伝の企画を立てます。
@ 集客の基本計画(どの地域から「どんな客」を「どれぐらい」「何を作って集めるか」)を立案します。
A 集客のための広告宣伝の具体策(「開業広告の三種の神器」を中心にどんな広告をするか)を立てます。
B 集客は病院経営の一番重要な課題との意識を常に持ってください。

集客ができなければ病院経営は成り立ちません。集客をするためには、院内体制を充実させなければなりません。院内体制を充実するには、院内の設備から始まり診療体制、そしてスタッフ教育と多くのやるべき事があります。その多くの事について、手を打ってください。ここでも実績のある専門家の手を借りるのが賢いやり方でしょう。広告宣伝は「開業広告の三種の神器」を中心に立案してください。

●参考資料があります。請求は、末尾へ。

★集客を甘くみると、あとで泣きをみます★

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人事体制の検討及びスタッフ募集

サービス業は、「人」が命です。いい人材の確保、及び教育を行います。
@ 人事体制の立案
A 良質なスタッフの募集を実行します
B スタッフ教育の内容を決めます

開院当初は、スタッフはいらないといいますが、多少無理してでもスタッフを雇うべきです。その方が成功が早いです。ただ、スタッフ募集は以外に手のかかるものです。低費用で効率よく募集するには、各種のノウハウが必要です。それについて各種の情報収集しましょう。

★経営は「人」の問題に尽きます★

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開業時の各種の届出

開業するための公的諸機関(家畜保健衛生所、その他必要官公庁)への届出を行います。
@ 家畜保健衛生所への開設届
A その他必要官公庁への届出

開業前には、各種の届出が必要です。官公庁への各種届出は時間の無い先生にとり、煩雑な作業です。各種届出は、専門家(開業コンサルタント、行政書士、業者等)の手を借り、正確迅速に行うのが時間の無駄も無く、結果として費用も安く押さえることができます。

★役所の手続きは甘く見てはいけません★

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開 業

 

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■開業物件について具体的な情報を提供します。(原則は無料です)@どの市町村、A貸店舗(テナント)か売地か、B面積は、以上の3点を明示してメールを下さい。メールはこちらへ

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